妥協のない美意識と究極の手間暇がつくりだす造形美。
畳表の美しさは女性の美しさによく例えられます。そして、女性の美しさにも様々なタイプが有るように、宮本さんの「極絞り畳」はその畳の凹凸を表現するラインの細さ、深さ、そして真っ直ぐさで表現されています。
その美しさを出すために、宮本さんは日々織機の調整・メンテナンスに多くの手間暇を掛けます。この「深目絞の地〆歯」という細かい部品のミリ単位の幅や整列により糸を微細にコントロールすることで、究極にまで凹凸を絞り込み、ラインを美しく見せることが出来るのです。
い草の「表皮」が硬いことも宮本さんのイメージする美しさを表現するための重要な要素。美しさを出すためには妥協を惜しまず、い草の細部にまで目を光らせます。
宮本さんの美意識から生まれた「極絞り畳」、部屋に敷きこんだ時のラインの美しさと肌触りを堪能してください。