本 床 - 伝統的な藁床 -

本 床
– 伝統的な藁床 –

畳の芯材「本床(藁床)」の魅力

先人の知恵から生まれた伝統的な畳床

本床(藁床)

1. 驚異の調湿・断熱性

稲わら一本一本が持つ無数の空気層が、湿気を吸ったり吐いたりする「呼吸」の役割を果たしています。

夏は素足がサラサラで涼しく、冬は冷気を遮断し床からの冷えを感じにくくし、四季を通じた快適さを訴求した素材です。

調湿性
本床(藁床)
本床(藁床)
本床(藁床)

2. 優れた耐久性と弾力性

本床の高い耐久性は、稲わらを幾層も重ね、職人が何百針も縦横に縫い締める「掛け縫い」技術を応用した圧縮技術にあります。

この製法がわら繊維を一体化させ、へたりにくい強靭な弾力と復元力を実現します。

適切に手入れすれば、100年~200年使用できる長寿命を誇ります。

40㎝の稲わらを5cmの厚さに圧縮
本床(藁床)の素材

3. 環境と健康への配慮

本床は、稲わら100%の天然素材で、化学物質をほぼ含みません。 このため、アレルギーが気になる方や小さなお子様にも安心です。 また、環境に優しい循環型素材として、環境負荷が極めて低いのが特徴です。

本床(藁床)の素材
本床(藁床)の製造風景

本床は「技術の結晶」

建材床とは一線を画す。本床の価格は「手間と技術の証」です。

現代の主流である建材床は、効率重視の機械生産品です。
一方、本床は、職人が手間暇をかけ、稲わらを最良の床材へと作り上げる伝統技術そのもの。
本床が高いのは、単なる素材価格ではなく、その希少な手仕事の対価であるためです。

本床(藁床)の製造風景
本床(藁床)

本床のランク

本床の品質基準として、特級から 3 等級まで格付けされています。

目安として稲ワラの使用量がより多いもの、及び藁を組んで並べる段数(ワラの配層)が多いものが良いとされています。

等級の高いものは良質の稲ワラをきちんと配列し、しかも藁を潰さずに縫い上げているため厚さが一定でムラがありません。また、藁の配層がしっかりしていて、細かく縫い上げてある為に復元力にも優れ、家具を置いたところの凹凸や、表替えを何度も行った場合の針穴も復元します。また、框や角がへたりにくいです。

稲わら本床(藁床)の構造

品質の比較

等級/品質 質量
(92W) g
縦横糸間面積(㎤) 用途
畳床の最高級品 特級品 30.4 ~ 34.6 8.0 以下 茶室・社寺仏閣
特級品同等の
高品質品
一級品 28.2 ~ 32.4 8.1 ~ 9.5 茶室・高級一般住宅用
一般住宅用 二級品 26.0 ~ 30.2 9.6 ~ 12 一般住宅向け中級品
本床(藁床)

材料へのこだわり

裏面

本床(藁床)の裏面には「P裏」「こも裏」「丹波裏」「棕櫚裏(シュロ)」の四種類があります。

グレードや耐久性、見栄えが異なり、オプションで変更が可能です。

P裏

P裏

ポリエステルシートやメッシュ状の素材を紙に圧着させたシートを使用しています。現代の畳の本床における標準的な仕様です。

こも裏

こも裏

稲わらなどで編んだ粗いむしろ(菰)を指します。古くからある製法で、地域によっては標準的な仕様です。

1枚あたりオプション料金:5,000円(税別)

丹波裏

丹波裏

強いイ草で粗く編んだゴザ(むしろ)を本床の裏に縫い付けており、昔は丹波地方で作られたものが使われていたことからこの名残があります。
高級品として扱われております。

1枚あたりオプション料金:10,000円(税別)

棕櫚裏

棕櫚裏 (シュロ裏)

最高級として扱われております。
ヤシ科の植物である棕櫚(シュロ)の毛(繊維)を編んで本床の裏に縫い付けおり、通気性や耐湿性、耐久性に非常に優れているとされます。

1枚あたりオプション料金:15,000円(税別)
「中継ぎ」「八代特級」の畳床は棕櫚裏が標準で設定されているので、オプション料金は必要ありません。

口ござ

本床は製作の工程上、両端は薄くなってしまいますが、口こざを縫い付けることで、厚みを均一にします。また、縁を縫い付けた際に、糸が抜けにくし、縁の強度を高める効果もあります。

※口ござは 1 級以上のみの仕様になります。

口ござによる本床(藁床)の厚みの均一化
口ござ

よくあるご質問

藁床について、ご相談の多いご質問をまとめています。

藁床はダニやカビが発生しやすいと聞きましたが、本当ですか?

はい、天然素材である藁(わら)は、湿気が多い環境ではダニやカビの栄養源になり得ます。
しかし、最近の藁床は製造過程で十分な乾燥と熱処理が施されており、従来の藁床に比べてこれらの発生リスクは大幅に低くなっています。
日常のお手入れとしては、換気を心がけ、過度な湿気を避けることが最も重要です。

本床と建材床では、価格や寿命にどのくらい差が出ますか?

一般的に、手間がかかる天然素材の本床は、建材床に比べて高価になります。
しかし、寿命は建材の何倍もあるため、「一生もの」として考え、最初はコストがかかってしまうものの、何度も変えることはなくなり、表替えのみでコストを抑えることができます。

藁床の畳は、フローリングと比べて冬は暖かく、夏は涼しいというのは本当ですか?

はい、本当です。藁床は、その内部に多くの空気層を持つ天然の繊維でできており、冬は断熱・保湿効果があります。
夏には天然の調湿機能により、湿度を抑え涼しくします。
これは化学的な断熱材にはない、自然素材ならではの大きなメリットです。

床板の腐食や家の耐久性について、何かチェックしてもらえますか?

はい、畳替えを行う際、お住まいの健康状態をチェックも行います。
本床は、その調湿性の高さから、下の床板や土台の湿気の状態を反映しやすい性質があるので、畳を上げた際に、シロアリ被害の兆候がないかなどをみています。
ご自宅を長持ちさせるための適切なアドバイスをさせていただきます。

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ご依頼から、作業完了までの流れをご説明いたします。

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