当店の最高級京たたみは、その名に恥じない最高級の素材を取り寄せ、長年培われた確かな技術と経験をもって、丹精込めて作らせていただいております。その違いは、年数が経てば経つほどに現れてきます。
鮮やかなイグサの色が、徐々に使い込まれて見事な黄金色になりゆく様を、どうぞお楽しみください。
上写真は、京都市指定有形文化財「廣誠院」の当店製京たたみです。(撮影:荻野NAO之)
「京たたみ」とは
京都の畳は、京もの指定工芸品の一つとして認定されました。
「京たたみ」は京もの指定工芸品の以下の三要件
- 製造工程の主要部分が手工業的な方法又は手工業的な方法を応用した方法により製造されるものであること。
- 伝統的な技術又は技法により製造されるものであること。
- 伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、又は伝統的に使用されてきた意匠が用いられ、製造されるものであること。
を満たし、かつ京都畳商工協同組合の加盟者で、京都府内の、京都市、宇治市、城陽市、向日市、長岡京市、京田辺市、与謝野町の指定生産区域内で製造したものが、『京たたみ』と呼ばれます。
京都において受け継がれてきた伝統の技術の象徴ともいえます。
もちろん一級技能士(※1)が3名在籍する当店でも、『京たたみ』の制作を承っております。
※1)技能士は、厚生労働省認可の国家資格です。
京都の伝統工芸品「京たたみについて」
「畳の歴史は古く、奈良時代の古事記にしばしば登場しており、1300年の歴史を有しています。中国から伝来した技術が多い中、畳の製造は日本固有の伝統文化であるといえます。
平安時代には貴族等が権力を象徴するものとして使用し、京都御所内の紫宸殿や清涼殿、御常御殿ではその面影が今に伝えられています。
やがて茶道の発展に伴い、幾多の変遷を経て、今日の「京たたみ」が作られ、一般の民衆にも広まっていきました。
特に政治・文化の中心地であった京都には、数多くの神社仏閣が存在していたことから、畳製作の技術・技能は古くから全国有数の技術をもっています。
現在製造されている畳は、家庭用と茶室用の「一般畳」と神社仏閣で使用される「有職畳」の2種類に大別され、高度な技術を必要とする「厚畳」、「拝敷」といった有職畳のほとんどは京都で生産されています。
全国的に機械による製造が進む中で、京都では、今も伝統的な技術が受け継がれ、手縫いによる高級畳の生産が多く行われています。
こうして、職人の手縫いにより、わらの1本1本に真心をこめて形作られた藁床は、常々十分な手入れをすれば、100年以上は持つともいわれています。」
京都府WEBサイト「京たたみ[京都府の伝統工芸品等]」より引用